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見通しタイマー リセティア

視覚的に時間を管理できる時計

リセティアは、自閉スペクトラム症‐ASDのある人にとって時間管理をする際の強い味方としてデビューしました。今では児童発達支援、学校、高齢者施設など様々な場所で活用されています。プログラム可能なタイマー時計で、ユーザーは一連の活動(授業、作業、遊びなどのアクティビティ)の時間やスケジュールを目で見て知ることができます。ある活動を終えるまで、あるいは次の活動を開始するまでの時間を視覚的に確認することにより、ユーザーは見通しを立てることができます。

   

リセティアとは

リセティアは、特別支援教育の教師であるアンドレス・コラソスが設計し、支援技術のメーカーであるQINERA(旧BJLIve!)社と共同で開発しました。リセティアの主な目的は、自閉スペクトラム症(ASD)、認知障害のある人々、学習障害、認知症、幼児期の子供たちの自律性を促進し、時間の認識の困難から生じるストレスを軽減することです。

 PubMedやScience Directに掲載されたいくつかの国際的な研究によると、時間の感覚やその管理、出来事の順序は、自閉スペクトラム症のある人々によって異なる方法で認識されます。ある活動から次の活動まで、どれだけの時間が経過したかを計り知ろうとすることは、計画や実行機能と関連しておりASDのある人にとって困難を伴うようです。

 リセティアを使えば、ユーザーはライトアップされた画面に表示されるシンボルや写真の助けを借りて、その時々に行うべきタスクを確認することができ、ライトアップのおかげで、残り時間や、いつ活動が終わり、次の活動を開始する必要があるかを知ることができます。リセティアはユーザーが日々のタスクをよりよく整理するのを助けるだけでなく、次に何が起こるかを予測し、不安やストレスの感覚を減らし、フラストレーションを回避し、ユーザーの自律性を高める手助けをします。

設計者のアンドレス・コラソスによれば、「ASDのある子どもたちと20年間関わってきた中で、子どもたちが自分で管理できる物理的な装置の必要性を感じてきました。今日、リセティアがいかに混乱した行動を減らし、インタラクションと参加を促進するかを証明できて嬉しく思います」。

終わった課題は赤、進行中は白、未来の課題は非照明で、時間の進行はLEDのラインです。

設定は全て本体右側のボタンで行うことが出来ます。

活動内容を表すのは、シンボル、写真、文字、絵何でも挟み込むだけです。

サポートできること

リセティアは、ユーザーが時間の概念を理解するのを助け、様々な効果をサポートします。

  • 不安の軽減
  • 忍耐の促進
  • フラストレーションの回避
  • 自主性の向上
  • 乱暴な行為の減少
  • より良い行動の促進
  • 交流と参加意識を高める
  • グループ参加を促す
  • 自制心の調整
  • 見当識障害の予防
  • 平穏な環境の創造

特徴

  • 1~12タスクまでプログラム可能、各タスクは1~60分の間で設定可能
  • 時間の経過を色で表示(消灯=未来のタスク、白=現在のタスク、赤=終了したタスク、青いバー=経過時間)
  • アクティビティを表す絵文字や写真を挿入するための保護画面
  • 絵文字や写真のための印刷可能でカスタマイズ可能なテンプレート
  • 壁にもテーブルにも設置可能
  • 使いやすいボタンで、タスクの前進、後退、繰り返し、一時停止を操作
  • ボタンを変更からブロックするオプションあり
  • 100-240V

リセティアはどんなことに使えますか?

例えば下記のような活動を1分から60分までの間でセットできます。

  • 朝の日課: 3 つの活動 = 2 分間の歯磨き、20分間の着替え、30分の犬の散歩
  • 宿題:2つの活動 = 20分宿題をした後、60分iPadで遊ぶ
  • 教室: 5つの活動 = 各45分の授業 算数、図画工作、遊び場、読書、スポーツと間に休み時間
  • 美容院:1つの活動 = 30分間髪を切るのを我慢する
  • 施設: 3つの活動 = お昼寝、おやつ、ドミノゲーム。

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