ユーザーケース理学療法士の佐藤がいく!ユーザー取材特集/TCスキャン編
2022年6月3日
(取材担当:理学療法士 佐藤)
「分からないから教えて欲しい」「はやくおもちゃで遊びたい!」などなど…
TDスナップで要求、質問、お願いもしっかりと相手に伝えられます。
TDスナップは、言語習得、表出、その先の社会参加も促せます
今回ご協力いただいたのは、応用行動分析(ABA)アプローチを用いてご利用者様を支援されている、ABA × 言語・読み書き特化型の放課後等デイサービス「もりもりの森」に通う「たけちゃん」です。
小学校3年生のたけちゃんは、好奇心旺盛でちょっとおちゃめな男の子。
目からの記憶がとても強くタブレットの操作も上手です。小さい頃からタブレットの操作は教えていなくてもできるようになっていました。しかし思いを伝える事は苦手で、分かってもらえず辛そうに自分の頭を叩くこともありました。
事業所に来られた時は、閉めないといけない扉があったり、必ず触って通らないといけないものがあるなどのルーティンもあるそうで、こだわりの強さもみられます。
ご家族からは、機器を使うようになって「家でも呼びかけや○○くださいなどをことばで伝えてくれる事が増えました。」「学校生活では、誕生日会で司会を任されました!」などの声をいただきました。
「もりもりの森」でTDスナップを活用してからの変化…
担当の保育士さんからは、
「以前は上手く伝わらない要求を繰り返し自傷行為もみられましたが、今では「後でね」と言われても、伝わっている確信があるので落ち着いて今の課題に取り組むことができます。」「TDスナップを使う事で、表出のレパートリーが増え、自分の口で上手に言えることばも増えました。」という声も聞かれました。
レッスンの風景動画です。
担当の保育士さんとテンポよくコミュニケーションを取っています。風船遊びを、広いフリールームでやりたいと具体的な思いを伝える事が出来ています。
たけちゃんは最近ではTDスナップを使用する場面と使えない場面も使い分けて、 自発話で呼びかけや要求ができます!
洗面所で手を洗った後、自発話で「ペーパータオルを下さい。」と要求できています。場面ごとでの機器の使い分けもでき、音声表出も伸びてきました。
~ご家族様からの言葉~
機器を使用して、自身の思いが伝わる、伝わるとかなえてもらえるなどの経験も増え、音声での表出の頻度やそのレパートリー、また他者と向き合った際の表情の変化などに関してもこの短期間での変化を感じています。
~iPad用スピーチケースについて~
たけちゃんは、iPadをスピーチケース(トビー・ダイナボックス社製)に入れて使っています。スピーチケースは少々落としても大丈夫なシリコンケースに、パワフルスピーカーと、スイッチジャックが付いたiPadケースです。
スピーカーが話す相手に向かって内蔵されており、音を大きくすると教室や車の中でも相手に声を届けられます。
~ スタッフからスピーチケースに関するご感想 ~
「スナップを自然に持つとスピーカーが相手の方向を向くこと。子どもが考えなくてもその人の方向へ音が出る事がいい」
「ちょっと離れたところでもしっかりと声が届く音量がある事」
「たけちゃんは「えっ?」っと言って耳に手を当てて聞き返すと音を大きくするというような事も出来ています。ボリューム操作も分かりやすいのだと思います。」
「たけちゃんは粗雑な扱いはしないので、強さに関してはあまり感じる事はありませんが、今後いろいろな場面に持ち歩くようになると周りの大人側の安心感はありそうです。」
などのご感想をいただきました。
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