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ユーザーケース理学療法士の佐藤がいく!ユーザー取材特集/TCスキャン編

2022年6月1日

補装具適用実績が多数ある
重度障がい者意思伝達装置「TCスキャン」
今回はユーザー様でいらっしゃる久保田様に日常生活で
TCスキャンをどのように使用されているのか
取材をさせて頂きました。

「私にとってTC スキャンは、生活の中で「できないこと」を補助するだけではなく、場を和ませたり、表現や自己実現のツールとしても欠かせないもの。」

久保田 典子 様
(鎌倉市在住)

TCスキャン導入後の生活

視線入力を始めたのは、ALS になって二年半経って腕が全く使えなくなってからでした。それまでは、iPad を使っていました。

OSも違うし…使っていた画像編集ができなくなるのではないかと思いましたが、却ってできることが増えたと思います。

私はスイッチ使用で、意思伝達装置を公費で補助してもらいました。

しかしセンサースイッチだけでは、文章作成に時間がかかるため、自費でアイトラッカーを付けました。スイッチと視線の併用により、作文のスピードが飛躍的に縮みました。

TCスキャンによる意思疎通だけではなく、コンピューターコントロールの方に行けば、LINEやFacebook、InstagramなどのSNSに参加することもできます。ブログとFacebookをリンクさせて、日々の思いを綴っている方もおられます。

FacebookでALS関連のグループに入れば、様々な課題を乗り越えてきた先輩達が色んなアドバイスをしてくれます。
また、画像編集ソフトをダウンロードして、昔の写真に俳句を入れたりしています。
それをハガキやカレンダーにして親しい人に送ったり、パネルにして個展を開催したりしました。個展の準備を手伝ってくれた人や、来てくれた人と交流して、自分の世界が広がったように感じました。

人手不足のヘルパー業界ですが、私には外国籍のヘルパーさんが二人もいます。それに対応して、会話はGoogle翻訳ソフトを使い始めました。

時々、日本人にも使ってみると英語やタガログ語で話し始めるパソコンに、誰もがびっくりして笑いが飛び出します。

韓流好きな人には韓国語で言わせると、喜んでくれて会話が弾みます。

(空気圧でのスイッチ操作場面)

(TCスキャンソノキーひらがな大)

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