CAPTIV 用語集
2025年6月4日

CAPTIVモーションの解析ソフトウェアに関連する用語集です。
NIOSH持ち上げ方程式とは
NIOSH(米国労働安全衛生研究所)の持ち上げ方程式は、荷物を持ち上げる作業における推奨重量制限(RWL)を算出するために使用されます。
評価には以下の6つの要素が考慮されます。
- 水平距離(H)
- 垂直高さ(V)
- 垂直移動距離(D)
- 持ち上げ頻度(F)
- 非対称角度(A)
- 把持品質(C)
この式は以下のように表されます。
RWL = LC × HM × VM × DM × AM × CM × FM
ここで、
- RWL: 推奨重量制限(kg)
- LC: 負荷定数(23 kg)
- HM, VM, DM, AM, CM, FM: 水平距離、垂直高さ、垂直移動距離、非対称性、把持品質、および持ち上げ頻度の各乗数
この方法は、持ち上げ作業の身体的負担を評価し、予防策が必要かどうかを判断するために活用されます。
OCRA法(職業性反復動作)とは
OCRA法(Occupational Repetitive Actions)は、ミラノ大学によって開発された方法で、軽量の負荷を伴う反復作業に関連する上肢の筋骨格系障害(MSD)のリスクを評価するために使用されます。特に職業病補償基金によって、肩、肘、手首、手に影響を与える疾患の評価に用いられています。
この方法では以下の5つの要因を評価します。
- 回復時間(Recovery time)
- 反復動作(Repetition)
- 負荷(力)(Force)
- 姿勢(Posture)
- 追加要因(Additional factors)
各要因は1から10のスコアで評価され、総合的なリスクスコアを算出することで、MSDのリスクレベルを判断します。
RULA法(即時上肢評価法)とは
RULA法は、作業中の上肢、胴体、首の姿勢を直ちに評価するためのアセスメントツールです。姿勢、加えられる力、動作の繰り返し頻度に基づき、筋骨格系疾患(MSD)のリスクを特定するのに役立ちます。
各身体部位にスコアが付与され、最終スコアが計算されることで、作業の人間工学的リスクレベルを示します。特に、上肢を主に使用する作業において活用される評価法です。