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BITalinoチュートリアル編 EEGセンサーの基本的な使い方

2022年7月13日

頭皮から脳活動を測定するためには、2つの電極測定方法があります。

1つは単極(脳領域ごとに1つの電極とリファレンス電極)で、もう1つは双極のセットアップです。

写真1をご参照ください。これは、2つの測定電極(IN+とIN-)を含む双極セットアップです。
この設定では、追加のリファレンス電極を接続して骨のある領域に配置する必要があります。

写真1:BITalinoバンドル式EEGセンサーの内部

<EEG測定のポイント>

  • EEGの測定信号は、2つの測定信号の差を増幅したものです。またその信号は、一般的なノイズを除去するために0.8-48Hzのバンドパス・フィルタリングがされています。
  • 高増幅率(ゲイン=40,000)のため、光・動き・商用電源(50/60Hzラインノイズ)など周囲のアーチファクト(いわゆるノイズ)に対して非常に敏感です。
  • EEG計測では、特に顔の動き(目の動きやまばたき)、首や顎の動き(食いしばりや噛み締め)など非常に小さな筋肉の活性化により、信号にアーチファクトが生じる可能性があります。そのため、被験者にはすべての筋肉をリラックスしてもらうのが重要です。
  • アーチファクトを記録するために、EOG(眼電図)、EMG(筋電図)、ECG(心電図)などがあれば、それらを用いてデータを取得することが推奨されます。
  • 電極を貼り付ける前に、古い皮膚片を取り除くために皮膚を消毒し、必要であれば毛髪の除去を考慮する必要があります。
  • 双極セットアップでは、2つの測定電極(IN+/-)を、例えばFP1(国際10-20法、図2および図3参照)の電極位置の上に配置します(図4左参照)。リファレンス電極は、耳の後ろの骨の上(乳様突起)など、中立的な領域に配置します(図4右参照)。
図2:国際10-20法による電極の位置決め(上面図)
図3:国際10-20法による電極の位置決め(側面図)
図4:FP1の位置で脳波を測定するための電極位置

Plux社のWEBにEEG信号取得の例として、「α波の抽出方法例」が公開されていますので、そちらも併せてご参照ください。
https://support.pluxbiosignals.com/knowledge-base/electroencephalography-eeg-signal-analysis-alpha-band-extraction/

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