ハイパーループコンクールで使用されたSBG社のEllipse-N
2017年10月11日
2018年1月24日
HyperXite、UCI(カリフォルニア大学アーバイン校)のチームは、第2回ハイパーループコンクールに参加し、全米ハイパーループチームの1位、エアベース空中浮遊において世界2位にランクインしました。
彼らはEllipse-NミニチュアINSをポッドの位置、速度、および加速度の測定に使いました。
ハイパーループの中は密閉されたチューブとなり、人や物を高速かつ非常に効率的に搬送するポッドは空気抵抗や摩擦から解放されます。2015年、SpaceXは初めてHyperloop Pod Competitionのスポンサーとなり、そこでチームは、Hyperloopコンセプトのさまざまな側面の技術的実現可能性を実証するためにサブスケールのプロトタイプを構築しました。
2017ハイパーループコンクールのUCIチーム "HyperXite"
HyperXiteは、UCIの約50人の学生のチームです。学生たちは、真空に近いチューブ内で高速かつ高効率で移動できるように設計されたチューブ状の車両に取り組んできました。ポッドは強力でありながら軽量なカーボン繊維でできており、浮上し、乗客と貨物を運び、安全な停止するための高度なシステムを備えています。
Ellipse-Nでポッドの位置、速度、および加速度を測定
「私たちのプロトタイプのポッドは、SpaceXのハイパーループの真空チューブの中のポッドの位置、速度と加速度を測定する信頼できる方法が必要でした。」HyperXiteチームのキャプテン、Andrew Tec氏がこう説明しました。Ellipse-Nは、これら全てのデータのほかに、GNSS測位およびCANバスプロトコルも提供しました。
「真空近い状態で良好に動作するコンポーネントが必要でした。それに、精密センサーと簡単に統合する必要があります。Ellipse-Nはこれらの基準を満たしていました。」Andrew氏は付け加えます。チームはNational InstrumentのCompact RIOコントローラを使用して開発を進めていたので、SBG SystemsのLabVIEWプラグインは非常に便利であることに気づきました。それを使うことにより、テストと開発は非常に簡単かつ迅速にできました。
2017ハイパーループコンクールでのUCI Team "HyperXite"とそのポッド
ポッドは、速度、安定性、制動性、および滑らかさにおいて評価されました。HyperXiteチームは、全米ハイパーループチームの1位、エアベース空中浮遊において世界2位にランクインできました。この成功したチームは、ハイパーループのチューブからオープンエアーの全環境でこれを成し遂げた世界6チームのうちの1つです。
「私たちはEllipse-Nが私たちに与えた結果に大いに満足しています。私たちがこれまで得た最も信頼できるデータソースです。我々のポッドの状態やマシンの動作は、推定された軌道プロファイルと時間に大きく依存しているのです。」
HyperXiteチームのキャプテン、Andrew Tec氏
Ellipse2-NミニチュアINS主な機能
- ロールとピッチ1°
- ヘディング5°(GNSSベース)
- 位置1m(RTK GNSS)
- 非常に低ノイズジャイロスコープを採用
- RS232、RS422、CANプロトコル