新生代のフォーミュラカー/無人レースカーの設計に使われたSBG社のIMU
2019年11月22日
AMZ(チューリッヒ工科大の学生によって設立されたアカデミック・モータースポーツクラブ・チューリッヒ)は、軽量・小型のEllipse2-N INS用センサを、モーション計測、機器の同期、車両のダイナミック分析のために採用しました。
「私たちには頑丈で、例えばLiDARなどの他のセンサと容易に統合できる、ハイエンドの慣性ナビゲーションシステムが必要でした」
チームメンバー:Miguel de la Iglesia Valls
IMUとGPSは無人カーの核心部
学生フォーミュラドイツ大会は史上初の人間が何も介入しない無人カーレースを導入しました。
これに挑戦すべくAMZは2015年からレースカーfluela-フルエラを無人走行できるように準備してきました。
AMZチームにとっては無人カーの設計においてIMUとGPSはセンサーシステムの核心部です。
Ellipse-N―AMZが採用したINS/GNSSセンサ
AMZチームによれば、SBGのEllipse2-Nは軽量で小型、そのカテゴリーでは最も高精度で、他のセンサ類との統合が容易です。チームはまた位置の出力データのクオリティーに非常に驚いています。Ellipse2-Nは、GNSSが停止している場合ですら、継続的な軌道の出力のために、慣性データと位置情報を融合させます。
非常に厳しい条件での使用
AMZチームによれば、テストシーズンは暑い日が続き、雨も降り続いたり、とても振動が多く、取り付けたり外したり、抜き差ししたりと非常に厳しい条件でした。センサは正常なデータを出力し続けました。全てのSBG慣性センサは、様々なコンディションでも一貫したデータを提供するために、ダイナミックで温度-40°から 80°Cの環境でキャリブレーションされています。
AMZのレースにおける成功
チームは
- スキッドパッド(安定した状態での出来るだけ早い旋回能力)で1位
- トラックドライブ(コーンでマークされた知らないトラックでのレース)で1位
- 加速(より早く車を加速させる能力の計測)で2位
チームが同じく良い成績を収めた静的領域を含む全体としては、工学設計&コストで1位、自立設計で2位、ビジネスプランのプレゼンテーションでは3位でした。
「ジャイロのクオリティーに驚きました。私たちのチームの誰も、それどころか大学の誰も、ドリフトがあまりに小さいので初めは信じる事ができませんでした。」
チームメンバー:Mr. De la Iglesia Valls
Ellipse2-N/シングルアンテナGNSS
- 0.1° ロールとピッチ 360°
- 0.5° ヘディング (GNSS 支援の場合)
- 5 cm リアルタイム ヒーブ(上下の揺れ)
- 2 m GNSS 位置 (GPS, GALLILEO, GLONASS, BEIDOU)
- 軽量筐体も可能
- フル・デヴェロップメントキット
無人フォームラマシンのサクセスストーリーをpdfにてダウンロードいただけます。