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TD Navioタブレット/TD NavioタブレットMini (言語発達支援)

ことばを育む ハード、ソフト、サポート

どんなに優れたツールがあっても、個々のユーザーが今日から使い始めるためのガイドが必要です。
TD Navioタブレットは、タッチやスイッチでことばを学び始めるお子さんから、自立したコミュニケーションが可能だが発話が困難な方まで、開始ページを提案し、コミュニケーションの成長に寄り添います。

   

概要

TD Navioタブレットは、言語発達支援のためのシステムで、以下のような特徴がございます。

  1. 1万語以上の単語やフレーズ、すぐに話す為のVOCA、場面別サポートを備えたアプリTDスナップアプリ
  2. 教室の前まで聞こえる大音量スピーカー内蔵の落としても壊れないカバー
  3. DAGG-3*を参考にした個々のユーザーための開始ページ作成サポートサービスで構成

*DAGG-3 (ダグスリー)はダイナミックAACゴール 第3版の略称で、拡張代替コミュニケーションを使うことができる人への介入計画を立案するための米国の言語聴覚士が開発したツールです。

基本システム構成

アプリ

インストール済みのアプリ「TDスナップ」は、文章作成の学習のための名詞、動詞(変化形あり)、形容詞、福祉、助詞など様々な単語リスト、生活場面ですぐに使えるVOCA、特に自閉スペクトラム症のある方に便利な生活場面毎の会話例、サポートページ(タイマー、スケジュールなど)、キーボード、ホワイトボードなどを備えています。1万語以上の単語やフレーズを備え読上げが可能、表示ボタンやページは、お使いのシンボルや写真を取り込んで簡単に編集できます。

表示ボタン数は1個から80個まで選択可能

表示ボタン数は1個から80個まで選択可能

例:呼びかけ(写真)

例:なに? 

ハードウエア

iPadを組み込み、離れた相手にも声が届く大音量出力可能なスピーカーを内蔵した、取っ手とスタンドが付いた落としても安心で丈夫なカバーで構成されています。

学校やセンターなど日常生活の中で覚えた「ことば」をいつでもどこでも入力しボタンにして、見て押して繰り返し聞くことができます。

持ち運び用のストラップと専用バッグ付いてきます。

開始ページ作成サポートサービス

ユーザーがすぐに使い始められる開始ページ作成のために、現在の言葉の使用状況、例えば日常で使う言葉(前言語期も含め)や、AAC(拡大・拡張コミュニケーション)の使用あるいは他のコミュニケーション手段等についてお聞きします。

また言語発達支援のツールとして、ユーザーの現在のコミュニケーションの段階を明確にし、次の目標を立て、効果的にコミュニケーションスキルを伸ばす為に、DAGG-3*を使ったサポートをご提案しています。

3つのモデル

TD Navioタブレットには3つのタイプがあります。

日常生活用具の「携帯用会話補助装置」として非課税対象製品の、サイズと少し形状などが異なる「TD Navioタブレット」、「TD NavioタブレットMini」と、スイッチユーザーなど様々な入力手段が想定される主に支援学校様向けにパッケージした、「TD Navioタブレット for 特別支援教育」です。

このパッケージには指伝話メモリ・ジュニアパック*が付属しています。

TD NavioタブレットMini使用例

この他にもクレアクト福祉機器Youtubeに色んな動画をアップしております。

項目/モデル名  TD Navioタブレット  TD NavioタブレットMini TD Navioタブレットfor 特別支援教育
 サイズ・重量  273 x 196 x 52 mm 1107g  215 x 170 x 50mm 850g  273 x 196 x 52 mm 1107g
 OS  iPadOS  iPadOS  iPadOS
 コネクタ  簡易スイッチジャック3.5mm x 2
USB-C
 USB-C  簡易スイッチジャック3.5mm x 2
USB-C
 スピーカー  5W 埋め込みスピーカー x 2  5W 埋め込みスピーカー x 2  5W 埋め込みスピーカー x 2
 チップ  AppleA13 Bionic  AppleA15 Bionic  AppleA13 Bionic
 ハードディスク  256GB  64GB  256GB
 バッテリ作動時間  最長10時間  最長10時間  最長10時間
 バッテリ充電時間  最長4時間  最長4時間  最長4時間
 落下防止距離  1.5m  1.5m  1.5m
 メインアプリ  TDスナップ  TDスナップ  TDスナップ
 TDトーク  TDトーク  TDトーク
 指伝話メモリ・ジュニアパック*
 開始ページ作成  付属  附属  附属

with 指伝話メモリ・ジュニアパック

すぐに伝えたい! 

病気や障害などで、自分の言いたいことを声で伝えられない…。
話しづらさを少しサポートすることで、周囲とのコミュニケーションを取りやすくするきっかけに。
指伝話メモリ・ジュニアパックは、学校生活や家庭生活の基本的な会話カードがあり、カードを選ぶだけですぐに相手に伝えることができます。カードの内容は、絵や写真を使って自由に作ることができ、1画面の表示枚数も変更可能、成長に合わせて、伝えたい内容を更新できます。

アクセシビリティを更に向上させる

画面タップだけでなく、外部接続したスイッチ(別売)で操作したり、画面が見づらい方がVoiceOver機能を使って聞いて操作したりなどのiPadのアクセシビリティ機能をさらに使いやすくする画面構成で、ユーザーがすぐに使えるお手伝いをします。

評価ツール

TD Navioタブレットは言語発達支援の一環として個々のユーザーのために、開始ページを提供します。その際、現在の状態、例えばコミュニケーションの方法や、表出/理解できることばやお写真をお送り頂き、個々のユーザーが今日から使い始めるための開始ページを(3ページ程度)提供します。

この際にユーザーのコミュニケーションスキルの現在の段階を出来るだけ正確に評価し、次の目標の設定のお手伝いをし、うまく進められるように、北米のダイナボックスグループ(旧トビーダイナボックス社)の言語聴覚士が採用しているDAGG-3という評価ツールを使用します。

DAGG-3(ダグスリー)は、ダイナミックAACゴール・グリッド第3版の略で、2009年にクラークとシュナイダーによって作成されたオリジナルのDAGGを基に、2023年にヴィッキー・クラーク(Vicki Clarke, MS, CCC-SLP)と共同でトビー・ダイナボックスが開発。Patricia Dowden, PhD (1999), Janice Light, PhD (1989, 2014)の研究に基づくものです。

DAGG-3は日本で使われているLC、LCSAスケールなどと一緒に使えるツールです。DAGG-3の基本的な考え方は、言語障害のある人々のコミュニケーション能力を、主に言語、(AACデバイスの)操作、社会性、方略の4つのスキルに分類し、それぞれのスキルの段階を、萌芽期、萌芽期からの移行期、文脈依存期、自立への移行期、自立期の5段階の分類に分けてその中で詳細に評価し、総合的に目標設定や言語発達のためのアクティビティーを考える必要があるとするものです。

言語

言語を表出し、理解すること。語彙の習得とその使用。統語、形態論、語彙、読み書き。

操作

選択したアクセス方法(例:タッチ、スキャン、視線など)を用いて、AACシステムを保持、操作、利用する能力。例えばデバイスの電源のオン・オフ、充電、単語を探し出す、持ち運びなどデバイスを機能的に使うために必要なスキル。

社会性

社会的に適切な方法で、効果的にコミュニケーションをとること。さまざまな人と、さまざまな環境で、さまざまなコミュニケーション手段(要求する、意見を述べる、質問する)を使うことができる能力。 心理社会的(2023 年追加):(例:意欲、態度、自信、回復力) 心理社会的能力とは、精神的に安定した状態で日常的な状況に対処する能力のこと。

方略

AAC の機能的な限界を乗り越えたり、最小限に抑えたりするための方略を使うこと(例:コ ミュニケーションの断絶を防いだり、修復したり、速度を高める技術)。

この評価ツールを参考にして、ユーザーの開始ページと、アクティビティーのアイデアを提案します。詳細はお問い合わせ下さい。

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